2020年04月10日
東海道・由比宿を歩く㉚―入上地蔵堂
由比川橋東の旧東海道は、現在の県道396号富士由比線よりも少しだけ河口寄りだったようです。旧東海道の突き当りに入上地蔵堂がありました。
地蔵堂には4体の石地蔵が祀られ、「昭和五十七年三月」に建てられた古い解説看板によれば・・・
入上地蔵堂 江戸時代広重が画いた由比川の風景に「ふみこめばくたびれも直るかや 三里たけなる由比川の水」とある。この由比川はひとたび大雨になると「きちがい川」ともいわれ急に水かさが増し、溺れて水死する者もあってこの水難者を祀った川守地蔵である
・・・とのこと。
地蔵堂には4体の石地蔵が祀られ、「昭和五十七年三月」に建てられた古い解説看板によれば・・・
入上地蔵堂 江戸時代広重が画いた由比川の風景に「ふみこめばくたびれも直るかや 三里たけなる由比川の水」とある。この由比川はひとたび大雨になると「きちがい川」ともいわれ急に水かさが増し、溺れて水死する者もあってこの水難者を祀った川守地蔵である
・・・とのこと。
急傾斜を流れ落ちる由比川は大雨が降ればあっと言う間に増水し、仮板橋程度で川を渡るのは危険。「川止め」前に渡ろうとして流された気の毒な人が多くいたという悲しい歴史を伝えるのが、今も川の畔に佇む川守地蔵だったのです。