2020年03月16日

東海道・由比宿を歩く⑤―小池邸

小池邸 趣のある千本格子の建物の玄関先に「国の登録有形文化財 東海道名主の館 小池邸」の看板が出ていましたので、潜り戸を開いて中に入ってみました。

小池邸 土間の右手が部屋となり、6畳の間が田の字型に並ぶ部屋割り。建築年代は明治の初め頃とのことですから、すでに筑後100年が経過していることになります。大黒柱はケヤキ、天井板にはヒノキが使われているようでした。

 解説看板によれば・・・

水琴窟 小池家は江戸時代、代々小池文右衛門を襲名して寺尾村の名主を代々務めていました。名主は年貢の取立・管理、戸籍事務、他村・領主との折衝等、村政全般を扱い、村役人の中でももっとも重要な役割を担っていました。

結霜ガラス この建物は明治時代の建立ですが、大戸・くぐり戸、ナマコ壁、石垣等に江戸時代の名主宅の面影を残しており、平成10年に国の登録有形文化財に登録されました。 静岡市


 ・・・とのこと。

「五榜の掲示」 格子の隙間から覗いたガラスは結霜ガラスが使われ、玉砂利と苔が美しい日本庭園には水琴窟も。土間の壁には「五榜の掲示」も。「五榜の掲示」とは、慶応4年3月15日(西暦1868年4月7日)「五箇条の御誓文」発布の翌日に明治政府が民衆に対して出した5枚の高札。掲出されているのは、その第一札「五倫道徳遵守」でした。

「由比宿東海道あかりの博物館」 向かい側にはなまこ壁と千本格子の前に立つ赤い縦型ポストが目立つ「由比宿東海道あかりの博物館」がありましたが、先を急ぐあまりに通り過ぎてしまいました。

 【関連記事】東海道・由比宿を歩く①―薩埵峠から見た富士山


同じカテゴリー(ウォーキング・ぶらり旅・町歩き)の記事

上の画像に書かれている文字を入力して下さい
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。

削除
東海道・由比宿を歩く⑤―小池邸
    コメント(0)