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2017年12月26日

「松ヶ岡」旧山崎家住宅を訪ねる⑩―「内國勧業博覧會」記念の金庫

葛布 山崎家は油商、葛布の問屋業などで成功し財をなした家柄。そのため、室内の襖や壁などの各所に、掛川特産の葛布が使われています。

金庫室 また、山崎家は、掛川藩をはじめ、浜松、横須賀、相良各藩の金子(きんす)御用達も勤め、明治13年(1880)には「掛川銀行」も設立しました。そんな山崎邸の西蔵には、古い金庫が残っています。

 写真を拡大してみると、金色に輝く金具には「内國勧業博覧會」「明治貳拾八年」「京都」なども文字を読むことができます。

「内國勧業博覧會」金庫ダイアル 内国勧業博覧会とは、大久保利通の提案により開かれた政府主導の博覧会。国内の産業発展を促進し、魅力ある輸出品目の育成を目的とし、明治10年(1877)に第1回が開かれ、第4回が開かれたのが明治28年(1895)の京都。文字が読み取りにくいのですが、菊紋が刻まれているところを見ると、何かの賞を賜った会社製の金庫だったのかも知れません。

 ダイアルの文字盤は数字ではなく、もちろん「イロハ」です。

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Posted by AKG(秋葉観光ガイド)の斉藤さん at 05:30│Comments(0)歴史・産業遺産・寺社・文化財
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