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2018年01月11日

「松ヶ岡」旧山崎家住宅を訪ねる㉓―レトロモダンな避雷針と雨樋

避雷針 「松ヶ岡」旧山崎家住宅の正面に立ち、改めて気づくこと。それは、棟瓦の上に高く聳える避雷針。安政3年(1856)に建てられた建物には不似合いなほどモダンなデザインです。

 避雷針はアメリカ合衆国の物理学者、ベンジャミン・フランクリンが発明した避雷設備ですが、日本で最初の避雷針は明治5年(1872)に建てられた富岡製糸場とされています。旧山崎家住宅の避雷針も明治に入ってから建てられたものと思われますが、すでに機能性に装飾性が加わり、レトロモダンの形容がぴったりの形状です。

雨樋 そして、日本で雨樋が一般化したのは、火災に強い瓦葺き屋根が奨励され始めた明治時代に入ってから。現在のような塩化ビニール製の既製品などはありませんでしたので、旧山崎家住宅の軒樋も箱樋も銅製です。

 後世の改修も受けているとは思いますが、単なるパイプ状でないところに職人のこだわりを感じさせられます。



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Posted by AKG(秋葉観光ガイド)の斉藤さん at 05:09│Comments(0)歴史・産業遺産・寺社・文化財
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