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2017年04月08日

掛塚の繁栄を振り返る⑫―出雲式構え獅子

 掛塚貴船神社拝殿前の狛犬の台石には、獅子と取り合わされることが多い牡丹の花が刻まれています。狛犬の台石に牡丹をあしらうのは、出雲式狛犬の特徴。

貴船神社の狛犬
貴船神社の狛犬
 しかも、頭を下げ、尻を高く上げ、今にも飛びかからんばかりに構えたこの形は、出雲式狛犬の中でも「構え獅子」と呼ばれる独特なスタイルだそうです。

 調べてみると、「構え獅子」の狛犬は北前船で各地に運ばれ、「古い港の神社で見かけることがある」とされています。「古い港の神社」?

 遺された文書によれば、狛犬は広島県呉の石工によって造られたものとのこと。おそらく、東北・岩手県の金山に関わった「村上浜吉 中村喜三郎」の両氏が、そこで知り合った人を通して、広島の石工に頼み、海の上を船で運んで掛塚湊に荷揚げされた、と考えると、ロマンが広がりませんか?

 謎は謎のまま残りますが、特徴ある貴船神社の狛犬です。

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Posted by AKG(秋葉観光ガイド)の斉藤さん at 05:22│Comments(0)みんなと俱楽部 ⚓ 掛塚
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