2017年04月07日
掛塚の繁栄を振り返る⑪―大萱生金山
掛塚貴船神社拝殿前に阿吽1対の狛犬があります。正面には「奉獻」と刻まれ、建立は「大正六年九月吉日」。裏に回ると「大萱生金山記念 村上浜吉 中村喜三郎」と刻まれ、ここに登場するのも中村喜三郎です。
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「大萱生金山(おおがゆきんざん)」とは「大ヶ生金山」とも表記される岩手県盛岡市大ヶ生にあった鉱山の名。歴史の古い鉱山を見つけた秋田県の細川氏が採掘を再開したのは、明治36年(1903)。その後、経営は変わり、最盛期を迎えましたが、太平洋戦争の激化による金鉱山整備令(1943)によって閉山し、現在に至っています。
岩手県から遥か遠く離れた掛塚の地に「大萱生金山」の名が残されているのは、「富国強兵」を目指した明治日本の歴史遺産。この狛犬は、おそらく「大萱生金山」に出資したであろう両氏により、奉納されたものと思われます。
台石に牡丹が刻まれているのは、狛犬=獅子と同一視されたのでしょう。
岩手県から遥か遠く離れた掛塚の地に「大萱生金山」の名が残されているのは、「富国強兵」を目指した明治日本の歴史遺産。この狛犬は、おそらく「大萱生金山」に出資したであろう両氏により、奉納されたものと思われます。
台石に牡丹が刻まれているのは、狛犬=獅子と同一視されたのでしょう。
Posted by みんなと倶楽部 ⚓ 掛塚・斉藤さん at 05:24│Comments(0)
│みんなと俱楽部 ⚓ 掛塚