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2019年05月20日

大久保家と淡海国玉神社⑫―磐田文庫

磐田文庫 磐田文庫は淡海国玉神社西、旧見付学校の裏手にあり、元治元年(1864)に大久保忠尚のよって私塾文庫として建てられた図書館。その後、忠尚の跡を継いで淡海国玉神社の宮司を務めた忠利の資金提供と尽力により見付学校が開校し、明治12年(1879)には磐田文庫の建物と蔵書のすべてが、見付学校に寄贈されました。

 蔵造りの磐田文庫は、井楼(せいろう)造(校木造とも)と呼ばれる珍しい建物。中央に八角形の心柱が1本だけ立てられ、四隅には柱がありません。柱に代えて木材を井桁状に積み重ね、四面の壁としています。

磐田文庫内部 しかも、磐田文庫は二層ですから、太い梁を組み合わせた上に2階の床が乗り、合わせて約500冊の書籍が納められていました。

 築後150年を経過し、未だにキレイな状態。一見、白壁の土蔵のように見えますが、ここにも遠州報国隊の歴史が刻まれているのです。磐田文庫は、旧見付学校とともに国史跡に指定。役目を終えた後も、大切に保存されています。

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Posted by AKG(秋葉観光ガイド)の斉藤さん at 04:51│Comments(0)歴史・産業遺産・寺社・文化財
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