2017年10月04日
「小江戸」川越をブラリ③―黒壁の蔵
和菓子店「亀屋」の創業は天明3年(1783)。明治27年(1894)築の重厚な黒壁の蔵造りの店舗です。
店蔵と袖蔵とが並んでいますが、ともに黒壁の土蔵。黒漆喰の壁は、漆喰の上を油煙を燻らせて作った煤と膠を練り合わせた塗料「油煙墨」で塗り固めたもの。乾燥と磨きを繰り返して完成しますので、白漆喰に比べれば割高になるのは当然です。
それでも、あえて黒壁にしたのは、幕末の江戸商人の間で流行した「粋」への憧れ。川越の商人たちの間では、「江戸黒」と呼ばれた黒壁の蔵造りによって贅沢を見せつけることになり、商売繁盛につながるとの考えがあったようです。
この黒壁の家並は、まさに「小江戸」の風情たっぷりです。
店蔵と袖蔵とが並んでいますが、ともに黒壁の土蔵。黒漆喰の壁は、漆喰の上を油煙を燻らせて作った煤と膠を練り合わせた塗料「油煙墨」で塗り固めたもの。乾燥と磨きを繰り返して完成しますので、白漆喰に比べれば割高になるのは当然です。
それでも、あえて黒壁にしたのは、幕末の江戸商人の間で流行した「粋」への憧れ。川越の商人たちの間では、「江戸黒」と呼ばれた黒壁の蔵造りによって贅沢を見せつけることになり、商売繁盛につながるとの考えがあったようです。
この黒壁の家並は、まさに「小江戸」の風情たっぷりです。