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2017年04月17日

峰之沢鉱山の遺構を訪ねる⑩―銅鉱石、磁鉄鉱と桜マンガン

銅鉱石 峰之沢鉱山が操業していた頃に、下平山小学校で教員を務めた経験がある人から「当時の家の庭先に鉱山から掘り出したらしい黒い石が置いてあった」と聞いたことがあります。果たして、今でも残っているのでしょうか?

 訪問した先で、そのことを話題にしてみました。「あの~、黒い石は・・・?」。「ああ、あるよ」と指差してくれた先にあったのは、真っ黒で穴や溝がある不思議な石。採掘した銅鉱石を燃やす、精錬の前処理をした後。「持ってみていいですか?」「いいよ。写真を撮るなら、明るいところに出せばいい。軽いだろう?」「ええ、見た目と比べると、ずい分軽いですね」。

磁鉄鉱と桜マンガン 採掘→粉砕→選鉱→熔融(精錬)→鋳造(粗銅インゴット)。山ではどこまでの処理がされ、この鉱石に銅は残っているのでしょうか?それとも、厳密に言えば「廃鉱石」?守り神のようにそっと置かれていました。

 また、別の家の玄関先にあったこの石も、おそらく峰之沢鉱山から掘り出された石。赤錆びた色の石は、磁鉄鉱でしょうか?淡いピンク色の模様が浮き出ているのは、当地では「桜マンガン」とも呼ばれるマンガン鉱です。



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