2017年04月14日
峰之沢鉱山の遺構を訪ねる⑦―下から登る

インクライン橋梁へ登るのに使われたと思われる、草に埋もれた階段があります。急な階段を上ると、遥か先の杉の木の間に、あのコンクリート建造物が見えました。
その角度を真っ直ぐに延ばすと、その先はさらに南へ。インクラインは想像していたのよりも遥かに南へと下っていたようです。

路盤を登るように歩くと、枕木は載せて並べるだけではなく、路盤に接着されているのが分かります。この上を、重い貨車が昇ったり下ったり。遊園地のゴンドラ遊具のように見えていたインクラインですが、そばで見るとその高さに圧倒されます。
このインクライン遺構は北遠の近代化産業遺産。静かに見守って行きたいものです。