2018年05月15日
第1回「掛塚まちめぐり」下見ウォーク⑤―稲荷社
板を彫った額、レリーフと一口に言っても、狐の頭部は板面から浮き上がり、半立体と言うよりも、完全な立体です。
かつては天竜川の本流と支流とに囲まれた輪中地帯であった掛塚にとって、堤防に穴を開けられたのでは決壊の恐れが生じます。河川堤防に巣を作る害獣でもあったネズミやモグラを退治することを願い、堤防や土手に祀られたのが、掛塚のお稲荷さんだったようです。
もちろん、かつて稲荷社が建てられた位置は、現在の位置よりも天竜川の内側に大きく入っていたはずです。