2020年03月07日
秋葉山旧参道を歩く⑨―二十一、二十、十九、十六、十五、十一の町石
戸倉道を下ると次々に町石が現われ、春野側の「表参道」に対して「裏参道」と呼ぶべき道は、この道であるのがよく分かります。鳳来寺道を通り、熊⇔石打⇔市ノ瀬⇔西川と辿って天竜川を船で渡り、戸倉から旧参道を歩いたのです。
そんな秋葉詣の人々への案内が、これらの町石。火袋を持つ常夜燈の形をしていますので、大祭の夜には火を点されたこともあったのでしょう。
想像してみてください。1町(約109メートル)ごとに小さな灯が点る山道を登ったり、下ったりする人の列。その足元を、おそらく提灯の明かりが照らしていたのです。急ぎたくても、足元が不確かな上、九十九折れが続く山道ばかり。天竜川の畔に見えた宿の明かりを心の支えにして、さあ、あと1町です。
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そんな秋葉詣の人々への案内が、これらの町石。火袋を持つ常夜燈の形をしていますので、大祭の夜には火を点されたこともあったのでしょう。

途中、林道で断ち切られていましたが、今の私たちなら「東海自然歩道」の看板を目安にすれば迷わないと思います。