2019年12月10日
氷見・高岡へ万葉の旅⑥―菅野家住宅
代表的な土蔵造り住宅は、国の重要文化財に指定されている菅野家住宅。多くの家が焼失したという明治33年(1900)の大火後、富山県令第51号「建物制限規則」により土蔵造りなどの耐火構造が義務づけられた後に建築されたとのことですから、築後120年近くが経過しています。
2階の窓は扉を閉めると漆喰の段々が重なり合い、火の手はもちろん火の粉さえ蔵の中には入らない「掛子塗り」と呼ばれる土蔵独特な扉の合わせ。隣家との境の壁は釉薬を施したレンガです。
珍しいと感じたのは、本宅や1階軒屋根の本瓦。近頃の瓦葺き住宅では、丸瓦と平瓦を一体化した右流れの桟瓦がほとんど。では、伝統に固執しているのかと言えば、門柱や千本格子の軒先の土庇を支える柱などはハイカラなデザインの西洋風。
しかし、源氏香の透かし飾りの入った塀からは、伝統の文化を重んじる気風も感じられました。
珍しいと感じたのは、本宅や1階軒屋根の本瓦。近頃の瓦葺き住宅では、丸瓦と平瓦を一体化した右流れの桟瓦がほとんど。では、伝統に固執しているのかと言えば、門柱や千本格子の軒先の土庇を支える柱などはハイカラなデザインの西洋風。
しかし、源氏香の透かし飾りの入った塀からは、伝統の文化を重んじる気風も感じられました。