› 自然と歴史の中を歩く! › みんなと俱楽部 ⚓ 掛塚 › 出かけよう!北遠へ › 歴史・産業遺産・寺社・文化財 › 交易の歴史を学びに佐久間へ⑨―出桁造りの庇と鬼瓦の「室」と蔦紋

2018年12月17日

交易の歴史を学びに佐久間へ⑨―出桁造りの庇と鬼瓦の「室」と蔦紋

母屋の出桁造り 以前、訪れた時には御室家住宅の母屋の屋根にはブルーシートが掛けられていましたが、補修が終わり、すっかりきれいになっていました。2階の庇は、肘木を前に張り出した出桁造り。出桁造りは、湊町として栄えた掛塚の町屋にも多く見られる建築様式ですが、佐久間の山中に建てられた御室家住宅の出桁造りには、名主(庄屋)としての富と権力の象徴の意味合いがあったのではないかと思います。

蔦紋の鬼瓦 母屋の屋根の鬼瓦には、蔦紋と思われる意匠が金色に浮き上がっています。そして、長屋門の屋根には「室」の字が。もちろん、御室の1字をデザインした特注品です。

「室」の鬼瓦 長屋門の建築年代は「宝暦五年(一七五五年)を含む江戸時代中期から後期」とされていますので、当時から檜皮や杮板ではなくて桟瓦葺きの屋根だったとすれば、その格式はかなりの高さだったのでしょう。

 【関連記事】交易の歴史を学びに佐久間へ①―川舟の港町・西渡


同じカテゴリー(みんなと俱楽部 ⚓ 掛塚)の記事

上の画像に書かれている文字を入力して下さい
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。

削除
交易の歴史を学びに佐久間へ⑨―出桁造りの庇と鬼瓦の「室」と蔦紋
    コメント(0)