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2017年11月01日

伝統の湯立神楽「川合花の舞」③―扇の三ツ、湯戸の三ツ、ボーズカの三ツ、八千代の三ツ

 「花の舞」の前半は、子どもたちによる神楽舞。3人が1組となり、それぞれの採り物により舞の名が変わります。

扇の三ツ
扇の三ツ
湯戸の三ツ
湯戸の三ツ
ボーズカの三ツ
ボーズカの三ツ
八千代の三ツ
八千代の三ツ

 「扇の三ツ」は日の丸の扇、「湯戸の三ツ」は湯戸(小桶)、「ボーズカの三ツ」は八刀(やち)とも呼ばれる木剣に五色紙の飾りをつけたもの、「八千代の三ツ」は木剣を左手に、右手には鈴を持って舞います。

 伊勢の国の高天原が・・・、伊勢の国の二見が浦で・・・。

 太鼓と笛の音が一段と高く響くのに合わせ、右へ左へと舞処の四隅に飛び跳ねますが、合図の掛け声は「テホヘ」「マエヘ」「モドレ」。動作は繰り返しですが、どの順で舞われているのかは分かりません。この長く単調な舞を、小4から中3までの子どもたちはどうやって覚えるのでしょうか?

激しく揺れる天蓋や湯蓋 湯釜の湯は煮えたぎり、釜から上がる水蒸気が天蓋や湯蓋の飾りを激しく揺らします。

 この暗号のような不思議なリズムと旋律は、私たちの日常とはかけ離れています。ましてや、現代の音楽やゲーム感覚とは大きく異なっていますので、舞手である子どもたちの感性とはさらに遠い世界観。そんな伝統や文化に触れて育つことができるのは、子どもたちにとって幸せでないはずがありません。

 日はとっぷりと暮れ、炎と照明とに照らされた舞処の周りには、子どもたちの舞を見るために訪れた家族や友人たちの顔、顔、顔。舞が終わる度に、大きな拍手が湧き上がり、夜は次第に更けて行きました。



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