井伊谷の龍潭寺を訪ねる④―梛の木と「子育て地蔵」
山門(大門)を抜け、左に折れてしばらく行くと、井伊直政(1561-1602)が虎松を名乗っていた幼少の頃に植えられたというご神木のナギ(梛)の木があります。
これが確かだとすると、樹齢はすでに400年。私がこれまでに見て来た中では、一番古いナギの木かも知れません。
元々、熊野速玉大社のご神木であったナギの木は、風や波が穏やかになることを願い、かつての水運の町・掛塚周辺にも多く植えられている木。龍潭寺のナギの木は、我が子の安泰な日々を願って植えられたとされ、すぐ脇には「子育て地蔵」も。
時代は変わっても、子を思う親の気持ちは昔も今も変わらないことを語っているようでした。
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