
2020年05月13日
2012年3月25日、粉雪舞う春埜山を歩く⑤―春埜山大光寺
春埜山大光寺には、これまでに何度も行ったことがあります。でも、歩いての参拝は初めて。寺でありながら鳥居をくぐって境内に足を踏み入れた時の嬉しさが特別です。
以前、見せていただいた資料に「遠州 春埜山 大日山 眞景」と題する古い絵葉書がありました。モノクロ写真の絵葉書は2枚だけしか残っていませんが、「遠州春埜山全景(海抜八八三米)」と「遠州春埜山太白坊大權現拝殿」と左から右へと説明文が流れていますので、おそらく大正時代から昭和初期に製作されたものだと思われます。
また「拝殿」とは神社の用語。現在では「御真殿」と呼んでいるところから、神仏混淆の色合いが強く残っている大光寺らしい絵葉書です。
絵葉書の写真の中にも、「拝殿」前に現在と同じものと思われる「夜燈」が立ってはいますが、私の大好きな狼型の1対の狛犬の姿が写っていませんので、撮影の後に奉納されたものだと思われます。
春埜山大光寺は、江戸末期に海岸地域で蔓延したという「三日ころり (コレラ)」を鎮め、治癒する霊験があるとして信仰を集めたとのこと。そのためもあってか、狼型の狛犬は清水、青銅の燈篭は福田講中による奉納です。
地元の人の話によれば、「春埜山からは草1本持ち帰ってはならない」とのこと。また、「帰りには決して振り向いてはいけない」とも。感受性の強い人なら、何かを感じることができるかも知れません。
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以前、見せていただいた資料に「遠州 春埜山 大日山 眞景」と題する古い絵葉書がありました。モノクロ写真の絵葉書は2枚だけしか残っていませんが、「遠州春埜山全景(海抜八八三米)」と「遠州春埜山太白坊大權現拝殿」と左から右へと説明文が流れていますので、おそらく大正時代から昭和初期に製作されたものだと思われます。
また「拝殿」とは神社の用語。現在では「御真殿」と呼んでいるところから、神仏混淆の色合いが強く残っている大光寺らしい絵葉書です。


地元の人の話によれば、「春埜山からは草1本持ち帰ってはならない」とのこと。また、「帰りには決して振り向いてはいけない」とも。感受性の強い人なら、何かを感じることができるかも知れません。
*記事は、私が書いていたNPO「天竜川・杣人の会」のブログ「出かけよう!北遠へ ふるさと散歩道」に掲載したもの。春埜山大光寺にはコレラ退散を願った歴史がありますので、過去記事を再掲載させていただきました。
Posted by AKG(秋葉観光ガイド)の斉藤さん at 05:39│Comments(0)
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