2019年07月17日
佐久間町浦川・川上林道を歩く②―十湖句碑
コンクリート製の鳥居をくぐる前、林道川上線に正面を向けて立つ石碑がありました。近づいて刻まれている文字を手探りで読んでみたところ・・・
苗代や何
事もこの水
可介ん 十湖
改行が不自然でしたが「苗代や 何事もこの 水かげん」と読め、松島十湖の句碑であることが分かりました。
苗代や何
事もこの水
可介ん 十湖
改行が不自然でしたが「苗代や 何事もこの 水かげん」と読め、松島十湖の句碑であることが分かりました。
「水加減」とは水の入れ具合のことですから、苗代へ水を引く時には、多過ぎず少な過ぎずよく調節することの意味。「我田引水」を戒め、「何事も」ですから、人生のあらゆる場面でも加減が必要であることを示唆していますが、もしかしたら、相川へは山肌から絶え間なく流れ込む沢があり、川原に近い場所にある八幡神社は洪水を怖れて祀られているのかも知れません。