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2017年10月29日

阿多古川・瀬戸渕の風景③―十湖の句碑

松島十湖の句碑 さて、3基が並ぶ石碑の向かって一番右の石碑ですが、ここには何が刻まれているのでしょう?左上には、「天龍」や「水源池瀬戸渕」などの文字が刻まれているようです。

 碑面に大きく刻まれているのは、「春秋や むかしながらの 渕の色」?その左下には「十湖」と読める文字も。もしかしたら、明治・大正期に活躍した地元の俳人・松島十湖の俳句ではないでしょうか?

「十湖」と刻まれた文字 「春秋」とは「春と秋」と言うよりも、「年月」「歳月」の意味。「年月を重ねても、瀬戸渕の色は昔と少しも変わらない」という感慨を詠んだもの。「春秋」は季語とはなりませんので、いわゆる「無季(雑)俳句」。

 報徳思想を広め、農業振興にも積極的に取り組んだ十湖が、分水路工事の完成に寄せて、この句碑を建立したのかも知れません。




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