2019年03月08日
磐田に残る家康の足跡⑭―天龍川御難戦之圖

向かって右側、長刀を手に黒い馬に跨っているのが徳川家康。左側で槍を手に栗毛の馬に跨っているのが本多忠勝です。あちらこちらから硝煙が上がり、武田の家紋「四つ割菱(武田菱)」の旗指物は、天竜川の対岸、磐田側だけでなく、浜松側にも描かれています。

忠勝が手にしている槍が「蜻蛉切」と呼ばれた名槍。飛んで来た蜻蛉が立てた槍に当たって真っ二つに切れたのが、「蜻蛉切」の名の由来。甲冑の背中の旗差物に染め抜かれた家紋は「丸に右離れ立ち葵」です。