2019年03月09日

磐田に残る家康の足跡⑮―濱松篭城之圖

濱松篭城之圖 「三河後風土記之内 天龍川御難戦之圖」と同じ歌川芳虎が描いた大判錦絵三枚続の浮世絵「濱松篭城之圖」も磐田市見付の佐口行正さんのコレクションの複写です。

 左上に「忠次身己時鼓を打て甲兵を退る」と書かれている通り、三方ヶ原の合戦で武田軍に負けた徳川家康が浜松城に逃げ帰る時、酒井忠次が太鼓を打ち鳴らして追撃する武田軍を脅し、家康の帰城を助けた、という逸話を描いた絵です。

 この時、打ち鳴らされた太鼓が、いわゆる「酒井の太鼓」。浜松城内にあった太鼓は、見付の有力者の手を経て見付学校に寄贈され、現在「伝酒井の太鼓」として磐田市指定有形文化財として展示されています。

 「濱松篭城之圖」に描かれているのは浜松城ですが、その太鼓が磐田にあるのですから、この浮世絵も磐田に残した「家康の足跡」と言えるのではないでしょうか。

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