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2019年01月25日

「さくま郷土遺産保存館」で学んだこと⑧―「節分」の夜には、豆撒きをしましょう

豆撒き 「節分」について、もう少し・・・

 「節分」の本来の意味は物忌に籠もることにあったが、それが忘れられ、外から邪気悪霊が入ってくるのを防ぐための行事と考えられるようになりました。したがってヤイカガシを戸口に挿し、豆撒きをして邪気を払う行事となっています。

 城西のある一部の伝承では、炒った豆をユルギ(囲炉裏)の三隅に置き、その豆を家族の者が食べ、「ホゲをハカマイカ」といって息を数度吐くという習わしがあったそうです。

ヤイカガシ 城西では、ヤイカガシやカヤの木を真黒になるまで焼きます。それは、もしガヤに根がはえたり、魚が泳ぎだしたりすれば、その年は「マテの世(悪い世の中)」となると信じられているからです。

 ヤイカガシを戸口に挿す時、「ヤイカガシモ候、ナガナガモ候、向三軒両隣のババアシャラクサイフンニャラフン」と鼻の声色ではやします。


 ・・・と、これは「さくま郷土遺産保存館」に掲げられていた「節分」の説明板の一部です。「ヤイカガシ」とは、「節分」にヒイラギまたは大豆の小枝に、臭気の強い鰯の頭を挿して戸口に飾るもので、「ヤキカガシ=焼嗅がし」とも言われます。写真は、城西地区芋堀の民家の玄関先で見つけました。

 炒った豆は枡に盛り、神棚に供えた後、夜に入ってから一家の主人が「鬼は外、福は内」と唱えながら撒きます。

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