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2018年12月06日

「さくま郷土遺産保存館」で学んだこと①―「釜の神様」のお帰り

「釜の神様」のお帰り 「遠州常民文化談話会」により、山間地・佐久間で暮らす人たちの身近な歴史や日々の生活などを聞き取りまとめた『佐久間の民俗』が刊行されたのを機に、平成23年(2011)3月に閉館された「さくま郷土遺産保存館」を訪れ、学んだことを、私なりに振り返ってみることにします。

 「釜の神様のお帰り(十一月朔日)」―釜の神に供えたツトの柿を下ろして食べます。空(から)のツトは柿の木などにひっかけておきます。釜の神には、ソバ粉をお湯でとき、ユルギの灰の中に入れて焼いたものを供えます。

 これは、「さくま郷土遺産保存館」の「ふる里の歳時記」コーナーの解説板の説明。「朔日(さくじつ)」と言うのは、「1日」のこと。「釜の神」が出雲から帰って来る日ということでしょう。もちろん、旧暦(陰暦)での話ですので、2018年に当てはめれば12月7日です。

 話は前後してしまいますが、9月28日に「神送り」が行われます。この日には、二又のツトを編み、中には芋餅を入れて竃(かまど)に吊るすのです。このツトは、「釜の神」が出雲に出向く際のお土産。30日には、その芋餅を食べ、空になったツトには柿を入れておきます。

 これが「トシノミ」。佐久間の人たちは、頂き物にお返しをする時には「トシノミですが・・・」と言うのだそうです。



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Posted by AKG(秋葉観光ガイド)の斉藤さん at 05:42│Comments(0)祭り・イベント・民俗芸能・伝統行事
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