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2019年01月23日

「さくま郷土遺産保存館」で学んだこと⑥―「節分の年取り」は早い方がいい

軒下に吊るされる「めかご」など 「寒明」とか「大年越し」とも言います。竹竿の先に竹の目かごを下向きにして、その上に香花やひいらぎの枝をさします。

 豆まきの大豆を炒る時も香花の葉とひいらぎの葉を入れて炒り、一升枡に入れて「鬼は外、福は内」と部屋毎に豆をまきます。寿司やなます、魚を神棚に供えます。

 ひいらぎやくろもじの先に、いわしの頭を刺して、門口において、にんにくやヒルなどの臭いの強いものを添えて「畑の虫もジーヤ、ジーヤ、やいかがしの候」と唱えて厄払いをします。

「川合花の舞」で使われる鬼面 豆まきの豆は、雷よけになるといわれ、一部を白紙に包んでとっておき、雷がなった時に食べるというところもあります。

 「なた餅」=家に厄年の人がいると「なた餅」をついて箕(み)の中に半紙を敷いて、わらを十文字において、その上に餅を包んで四辻に置きます。これをその日のうちに食べてしまうように、近所の人に拾ってもらったり、家まで来てもらって全部食べてもらうと、自分の厄を大勢の人に分けるという行事もあります。

 「豆まき」も、もともとは大晦日に災除けとして行われていたもの。葉の先が尖ったヒイラギや、臭いの強いものを軒先に飾るのは「鬼脅し」の意味。

 また、「めかご」と言って、籠(かご)を吊るす家もありました。「こんなにたくさん目がある怪物がいたのではたまらん」と、鬼だって逃げ出すだろうとの意味。さらに、籠の下に水をはった盥(たらい)を置き、籠の目を2倍にして脅す家もありました。伝統の風習とは、どこかユーモラス。

 さて、タイトルの「節分の年取りは早い方がいい」についてですが、佐久間では、1月末から「節分」までの間に、「豆まき」行事などを済ます家庭が多いのだそうです。「豆まき」は「節分」にやるものだとばかり思っていました。

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