2018年12月07日
「さくま郷土遺産保存館」で学んだこと②―鹿うち神事

昔から、天災とイノシシや鹿など野生動物による農作物の被害は、農民の生活を苦しめるものでした。「鹿うち神事」は藁や木の枝などで形どった鹿を弓矢で射て、害獣被害から逃れようとする農民の信仰から生まれたもので、よく似た神事は九州、沖縄と三遠南信に伝えられているのだそうです。いわゆる「照葉樹林文化」伝播ルートの関係でしょうか?
三遠南信の中でも、多少の伝承の違いがあるらしく、分布図には8色で色分けされた印が付けられていました。佐久間では今田のところに「鹿ウチ」の印があり、引佐の川名では「シシウチ」となりイノシシを射るようです。神事の様子を記録した古いモノクロ写真が貼ってありました。
亥年を前に、この話題はまずかったでしょうか?