2018年11月17日
北遠「秋まつり」巡り⑥―「さくま飛龍太鼓」
「さくま飛龍太鼓保存会」の誕生は、昭和64年(1989)の旧佐久間町時代。過疎に歯止めをかける町おこし事業の1つとして組織されました。当初は大人だけの保存会でしたが、その後、地域の人口減少とともに、会員の数も減り、小学生や中学生を迎え入れ、現在のような大人と子どもたちとが一体となった演奏が、「さくま飛龍太鼓」の特徴となっているのです。
撥を振るう子どもたちも、進学や就職を機にいずれは地域を離れるかも知れません。そんな時にも「さくま飛龍太鼓」が存続すれば、そこが帰る場所。「太鼓保存会」は太鼓の演奏を練習する場にとどまらず、郷土愛を育む場として、大きな役割を果たしているのです。