2018年01月18日
沢井天伯を訪ねる⑫―県道脇の石仏、神号碑と「雨乞いまつり」

神号碑の文字は、北遠でよく見かける水の神と火の神「金比羅大権現 秋葉山大権現」。水が乏しい地域への降雨を願い、火入れの火が山火事になることを防ぐために焼き畑農業が盛んだった土地柄が窺われる神号です。

稲も野菜も枯れてしまう日照りが続くと、ここの池明神でも雨乞いまつりが行われたそうな。池の前に野菜や魚などの供物を置き、村中の者が総出で拝んだり踊ったり唄ったりして、お祈りをしたと。すると、夜になって、稲妻が光り、夕立ちが降るのじゃ。雨が降ったあくる日には再び池明神に集まり、お礼参りをするのを、村人は決して忘れなかったそうな。
佐久間の民話「雨乞いまつり」の舞台は浦川地区の上市場だけではなかったようです。