2018年01月11日
沢井天伯を訪ねる⑤―水田跡に佇む如意輪観音

「何を作っても、イノシシが掘っちゃってねえ」とは、畑の持ち主の弁。「沢井」だけでなく、「野田」「大沼」などの地名から推測すれば、田に引き込む水は湧いていたと思われますので、問題は人手不足と野生鳥獣による食害です。

片膝を立てて頬杖を突いているところを見ると「如意輪観音ですね」。「どんな意味?」「なぜ、ここに如意輪観音があるのかは分かりませんが、北遠は西国三十三所巡礼が盛んな地だったようですから、この如意輪観音も「ご先祖のどなたかが巡礼に回ったのかも知れまんね。薬師堂の前にもあったから」。