2017年11月20日
二俣城で学ぶお城用語―STEP2「虎口」

基本は、「平入り」と呼ばれる真正面から真っ直ぐに入って来る形態なのですが、これでは、いざ戦いとなった時には、敵軍に一気に入城されてしまう恐れがあります。
そのために、鉤型に進路を取らざるを得ない入口「喰違い虎口」の遺構が、二俣城址に残されています。

堀切を抜けたとしても馬出(うまだし)で南進しようとすれば、野面積(のづらづみ)の石垣に侵入を阻まれ、右折して入るしかなく、守備側の攻撃はグンとしやすくなります。
「虎口」とは出入り口のこと。二俣城に東側から入る「虎口」は、土塁(どるい)も石積も低いものだったようです。