2024年05月15日

目で見る掛塚の防災⑳―「関東震災横死者碑」

「関東震災横死者碑」 以前に紹介した、磐田市白羽に建てられている「関東震災横死者碑」を覚えていますか?この碑は、大正12年(1923)9月1日に発生した関東大震災で亡くなった人たちを供養するため、震災発生の1年後「大正十参年 九月一日」に「東京深川區西平井町 松木平重」によって建てられたもの。

 当時の東京深川には、掛塚湊から船に積んで運ばれた木材の貯木場が多くあり、白羽を含む旧掛塚村(掛塚町)から移り住んだ人もおおぜいいたのです。そんな旧掛塚村出身者にも、震災の犠牲となった人が多く、「関東震災横死者碑」は犠牲者たちを供養するとともに、震災の歴史を生まれ故郷にも記録、記憶として残すために建てられたものと思われます。

 予期せぬ自然災害を防ぐことは難しくても、その被害を少しでも小さく抑えるには、私たちの日頃の心構えと準備とが必要です。先ずは、いざとなった時の避難場所を知ること。電気、ガスや水道などのライフラインが止まった場合に備えるための、飲料水や保存の効く食料などを備蓄など、ご近所同士の助け合いも含め、今できることを確実に実行することを忘れないようにしましょう!

「防災フェア in 掛塚」 *今回、「歴史に学ぶ掛塚の防災」と題してレポートさせていただいたのは、5月18日(土)19日(日)に開催する「みんなと倶楽部 ⚓ 掛塚」主催の「いじゃまいかけつか・2024年春」のテーマを「防災」としたから。正月には能登半島地震が発生し、テレビの画面を通して被災現場の光景を目の当たりにしたことにより、南海トラフ巨大地震に対する備えの必要性がより身近な課題として考える機会としていただきたいと考えました。

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