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2020年09月26日

磐田市白羽にあった「関東震災横死者碑」

「関東震災横死者碑」 磐田市白羽(旧竜洋町)を歩いていたら、「関東震災横死者碑」がありました。石碑はかなり大きく、白羽は掛塚のすぐ隣り。どうして、今まで気づかなかったのでしょう?

 「関東震災」とは、もちろん大正12年(1923)9月1日に発生した関東大震災のこと。「横死(おうし)」とは、災難などによる予期せぬ死の意味。大震災で亡くなった人たちを弔うために建てられた碑です。

 裏側には「大正十参年 九月一日 一周年為紀念」と刻まれ、大震災が発生した1年後に建てられたもの。そして、この碑を建てた人と思われる「東京深川區西平井町 松木平重建」の名も刻まれています。

 東京の深川は、掛塚湊から船に積んで運ばれた北遠の木材が水揚げされた場所。白羽を含む旧掛塚村(掛塚町)から移り住んだ人もいました。そんな人たちの中にも、大震災による犠牲者はおおぜいいたはず。犠牲者たちの供養のため、生まれ故郷であるここに「関東震災横死者碑」が建てられたのでしょう。

 また、大震災の時には掛塚の福長飛行場から天竜7号が飛び立ち、情報伝達や物資の通信の輸送に大活躍したことも含め、忘れてはいけない歴史を伝える自然災害伝承碑です。



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Posted by AKG(秋葉観光ガイド)の斉藤さん at 06:55│Comments(0)歴史・産業遺産・寺社・文化財
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