› 自然と歴史の中を歩く! › ウォーキング・ぶらり旅・町歩き › 歴史・産業遺産・寺社・文化財 › 鎌田山醫王寺を訪ねる⑨―常夜燈の「菊水」

2017年10月17日

鎌田山醫王寺を訪ねる⑨―常夜燈の「菊水」

薬師堂の前の常夜燈 醫王寺の薬師堂の前に立つ1対の常夜燈。火袋は破損したらしく補修がされていましたが、「天保七年丙申戊九月」と刻まれていましたので、鎮守堂建立と同じ年、西暦1836年の建立。横に回れば「藥師如来」の文字が刻まれています。

 使われている石は、鎮守堂と同じ伊豆石。常夜燈も鎮守堂の石垣を積んだ大川徳三郎の手によるものかも知れません。

「菊水」の意匠 火袋の下の中台「藥師如来」の文字の上には「菊水」が刻まれています。「菊水」の意匠は、仙人の長寿を保つ薬の水「菊水」に因んだもの。

 医療の発達していなかった時代に薬師如来にすがるのは、延命長寿への切なる願い。水に浮かぶ菊花の文様に、薬師如来のご利益を身近なものに感じさせる意図があったのではないでしょうか?

 【関連記事】鎌田山醫王寺を訪ねる①―百姓積みの石垣


同じカテゴリー(ウォーキング・ぶらり旅・町歩き)の記事

上の画像に書かれている文字を入力して下さい
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。

削除
鎌田山醫王寺を訪ねる⑨―常夜燈の「菊水」
    コメント(0)