2017年10月19日
鎌田山醫王寺を訪ねる⑪―刺なし山椒
醫王寺の境内に自生と思われる山椒の木はあるのですが、当然ですが枝には鋭い刺があります。ところが、赤い実を付けているこの1本には棘がありません。これこそ、「刺なし山椒」に違いありません。
「刺なし山椒」の本当の名はアサクラザンショウ。兵庫県養父市八鹿町朝倉で多く栽培されたことから「朝倉山椒(アサクラザンショウ)」と名付けられた山椒の品種です。
山椒は香辛料のイメージが強いかも知れませんが、抗菌や回虫駆除などの薬効がある薬草。それを知った人が、薬師如来を本尊とする醫王寺へアサクラザンショウを持ち込み、栽培するようになったのだと思われます。