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2017年06月19日

天竜川の水に感謝⑨―上野部川サイフォン

上野部川サイフォン 磐田市上野部、かつて山頂に遊園地があった神田公園南、水門ゲートが2基、少し離れた位置に設けられています。

 施設名には「左岸導水路上野部川サイフォン」。船明ダムで取水された天竜川の水と支流である上野部川との立体交差の施設です。

上野部の風景 おそらく、上野部川の水と混ざることを防ぐため、川底下にU字にトンネルが掘られ、用水は一旦川底下にもぐり、川を越えた位置で再び地上へと顔を出しているのだろうと思います。その仕組みに生かされているのが、子どもの頃に学校で習ったサイフォンの原理。川底下だったら、逆サイフォンと言うべきかも知れません。

 磐田用水の水路は、かつて天竜川が自在に流路を変えて流れていた頃の自然の水路を活かしているのだろうとは思いますが、人工的に水路を造るとなると、これらの水面の高さとの調整が必要になります。

「農林水産省」の境界杭 この事業は、農林水産省直轄のプロジェクト。管理用道路には「農林水産省」と刻んだ境界杭が建てられています。

 神田山に登って見ると、上野部付近はこんな感じ。天竜川は、こんなに近くです。




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Posted by AKG(秋葉観光ガイド)の斉藤さん at 05:25│Comments(0)歴史・産業遺産・寺社・文化財
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