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2017年06月19日

光いっぱいの光明山遺跡⑭―古井戸と延命水

古井戸 かつての光明山は、秋葉山と並ぶ山岳仏教の拠点。比較的里に近いとは言いながらも、ほとんど道らしい道もない険しい標高540メートルの山頂近くに、壮大な石組みによって造った平場に大伽藍を配置。修験道の行場として宿坊まで設け、多くの参詣者を迎えていました。

 そんな旧光明寺に欠かせなかったのは、言うまでもなく「水」。この山頂で、「水」の確保はどうしていたのでしょうか?

 本堂があったとされる場所の裏手に、「古井戸 深さ7m・水深17m →」の小さな看板が立っています。そして、その先には、ブルーシートが掛けられた井戸跡が。看板の表示の通りだとすれば、井戸の深さは「7+17=24m」。そこにはたっぷりの水が湧き出していたとのことです。

延命水 かつての大寺院と修験者を支えたのは、山頂に湧く「命の水」。現在、井戸の中を覗いてみることはできませんが、広域基幹林道光明線を少し行ったところに「延命水」と呼ばれる湧水もあり、細いながらも水が流れ落ちています。

 誰が言ったか、光明山は「遠州のマチュピチュ」。確かに山頂に残された遺構を見れば、世界遺産のマチュピチュを連想した人がいたとしても不思議ではありません。

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