2017年05月31日

日坂宿を訪ねて⑦―講札

講札 「川坂屋」には当時ご禁制だったヒノキ材が使われていることから、かなり格式の高い旅籠だったと考えられています。

 そんな「川坂屋」に残る講札の数々。講札からは「江戸馬喰町二丁目 永福關東講」「神宮教會 神風講社定宿」などの文字が読み取れます。

 「永福關東講」は江戸時代の旅行代理店のようなもの。お勧めの旅籠を紹介し、紹介された旅籠は講札を出して客を誘い、そこには手数料のようなものが発生していたと思われます。

 伊勢信仰の1派、伊勢講を母体とした教派神道「神宮教會」が設立されたのは明治5年(1872)でしたから、この講札は明治時代のもの。

 その他、「かはさ可や」「川さ可や」は「川坂屋」の看板。雨に強いヒノキやケヤキの板が使われていたようです。




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