2024年06月01日
富士山麓・西臼塚を歩く⑦―「山の神」
前回、西臼塚を歩いた時にも紹介した「山の神」。新緑の芽吹きに囲まれて聳え立つ老木とその根元にある石祠。老木は推定樹齢300年とされるミズナラで、石祠に祀られているのは伊邪那岐命(いざなぎのみこと)と伊邪那美命(いざなみのみこと)の子で、木花開耶姫命(このはなのさくやびめのみこと)の父でもある大山祇命(おおやまつみのみこと)。
いわれにはいろいろありますが、つまりは人々が富士山の噴火を怖れたから。度々繰り返して来た富士山の噴火は、人間の叡智や努力では防ぎ切ることができない自然の驚異。神の成す業と悟れば、祀ることで逃れるより他に術はないと考えたのです。
富士山は怖い山―日本の「山岳信仰」は山を正しく怖れる心がルーツとなっているのです。
いわれにはいろいろありますが、つまりは人々が富士山の噴火を怖れたから。度々繰り返して来た富士山の噴火は、人間の叡智や努力では防ぎ切ることができない自然の驚異。神の成す業と悟れば、祀ることで逃れるより他に術はないと考えたのです。
富士山は怖い山―日本の「山岳信仰」は山を正しく怖れる心がルーツとなっているのです。