2023年04月16日
桜散る高遠城址公園へ⑥―「天下第一櫻」の碑
昭和9年(1934)、この碑を建てたのは、高遠出身の医師・内田孝蔵。内田孝蔵医師は、明治14年(1881)、地元・高遠藩の生まれ。福岡医科大学を卒業してドイツに留学。帰国後は東京に眼科医院を開業し、関東大震災の時には失明者に無料で治療を施したという人物。後に世界初の二重瞼の美容整形手術を確立したのも内田孝蔵医師だったとのこと。
そんな人物が郷土の自慢と考えていたのが、高遠城址公園の桜。これぞ「天下第一櫻」と胸を張るような碑を建てたうらには、高遠に対する強い郷土愛があったに違いありません。