2023年08月30日
阿多古川沿いに残る道標⑮―両島橋の袂
刻まれている文字は、「☜ 上野石神落合」「☜ 塩見渡、米澤、日明 ☞ 青谷、鹿島、軽」。右、左の文字ではなく、上神沢(かみかんざわ)の道標でも見られた「☜」「☞」の絵文字が刻まれているのがユニークです。
ちょっと気になるのは、「☞ 青谷、鹿島、軽」の「軽」の文字。その下は舗装に埋められて読めません。もしかしたら、これは、明治42年(1909)に開通した現在の「赤電」、遠鉄西鹿島線を「濱松軽便鉄道」と呼んでいた頃の名残かも知れません。
道標が建てられたのは「大正十一年四月」でしたので、その可能性が考えられます。