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2021年07月24日

龍神伝説の岩水寺を訪ねる④―五つ巴紋

 川を渡ってくぐる仁王門の表側の左右には、「安産 子育 子安地蔵尊」と書かれた提灯が吊られていました。提灯と幕に描かれた紋は赤い「五つ巴(ともえ)紋」。そして「浄水」と刻まれた手水鉢にも「五つ巴紋」が・・・

左五つ巴紋
左五つ巴紋

右五つ巴紋 でも、ちょっと待ってください!提灯・幕の巴と手水鉢の巴とでは、渦巻きの方向が違います。提灯と幕は「左五つ巴紋」。そして、手水鉢は「右五つ巴紋」。これって、何かの間違いでしょうか?

 岩水寺の巴紋は、岩の間から流れ出て寺の境内を流れる水=岩水、あるいは、天竜川=袖が浦(岩田の海)に由来するもの。寺社の違いはありますが、岩水寺の所在地「根堅(ねがた)」は「地名は山麓に位置することに由来する」(「角川日本地名大辞典22静岡県」)とされるところから、土石流などによる災害から住民の暮らしを護る意味が込められているのかも知れません。

神社幕
貴船神社幕
社務所
貴船神社社務所
拝殿屋根
貴船神社拝殿屋根
手水舎
貴船神社手水舎

 確認してみたわけではありませんが、同じようなことは、掛塚の貴船神社でも見られます。神社幕と社務所に見られる「三つ巴紋」と拝殿棟と手水舎の「三つ巴紋」とでは、向きが逆。その理由は不明と聞いていますので、それほど渦巻きの向きにこだわってはいなかったのかも知れません。

 もしかしたら、上下も関係ないのかな?




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Posted by AKG(秋葉観光ガイド)の斉藤さん at 04:35│Comments(0)歴史・産業遺産・寺社・文化財
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