› 自然と歴史の中を歩く! › みんなと俱楽部 ⚓ 掛塚 › 古い絵葉書・昔の写真・浮世絵 › 岩水寺裏にある「山下青厓畫伯記徳碑」

2017年05月17日

岩水寺裏にある「山下青厓畫伯記徳碑」

山下青厓畫伯記徳碑 唐突ですが、岩水寺裏に「山下青厓畫伯記徳碑」があるのを見つけました。

 山下青厓(やましたせいがい:1858―1942)とは、渡辺崋山の次男、渡辺小崋(後に「小華」)に師事した現在の浜松市東区笠井町の日本画家。しかし、その名を私が知っていたのは、掛塚にある旧廻船問屋・津倉家住宅にも数枚の襖絵を残しているから。

「菊と蟹」の襖絵 1階座敷脇には還暦祝いと思われる「菊と蟹」、2階には「柳に翡翠」などの襖絵があるのは、山下家は津倉家の親戚に当るとのことですから、そんなよしみもあってのことと思われます。

 そんな青厓の記念碑が浜北区にあるのは、青厓の出生地は現在の浜北区貴布祢だから。

岩水寺遊園地ホテル附近 「山下青厓畫伯記徳碑」の文字を書いたのは、現在の掛川市出身で貴族院議員、京都帝国大学総長、文部大臣などを務めた「正三位勲一等 岡田良平」です。岡田良平が正三位に叙されたのは大正14年(1925)で、没年の前年に当たる昭和8年(1933)には従二位に叙されていますので、記念碑が建てられたのはその間。

 岩水寺周辺にホテルが建ち、遊園地として観光客を集め始めていたあの時代だったのではないでしょうか?


同じカテゴリー(みんなと俱楽部 ⚓ 掛塚)の記事

上の画像に書かれている文字を入力して下さい
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。

削除
岩水寺裏にある「山下青厓畫伯記徳碑」
    コメント(0)