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2021年08月01日

漢方医・三輪家の薬箱①―140種の生薬

 平成26年(2014)の秋、「まちあるき『浦川』」で訪問した佐久間町浦川上市場の三輪見龍で知られる漢方医の旧隠居宅。その旧邸解体時に、2階の一室から漢方薬の原料を収納した木箱が見つかったとのこと。外箱の内には7段の内箱が重ねられ、各箱にはそれぞれ柿渋を塗った和紙で作られた20種前後の紙箱がぎっしりと詰められています。

 その中箱には、漢方薬の原料である140種の生薬が、生薬名を墨書きした紙包みに整理されて収納されていました。

三輪家の薬箱
三輪家の薬箱
三輪家の薬箱
三輪家の薬箱

 「地黄(ジオウ)」は、血糖降下や強壮解熱剤、「薄荷(ハッカ)」は私でも知っている解熱、健胃薬。「鬱金(ウコン)」なら我が家にもある健胃薬、「山査子(サンザシ)」は子どもの頃に使った下痢止め薬・・・。

 しかし、「石膏(セッコウ)」って、あの石膏?おそらく、石膏単独での処方ではなく、他の生薬と混ぜて処方されたのでしょう。

三輪家の薬箱
三輪家の薬箱

 紙箱の数は144個。そのすべてに別の原料が入っているようですから、その組み合わせを考えれば、一体何種の薬に調合されたのでしょうか?袋の大きさの違いは?

 *コロナ自粛の昨今、ブログ記事の取材もままならない日々が続いています。記事は、私が書いていたNPO「天竜川・杣人の会」のブログ「出かけよう!北遠へ ふるさと散歩道」に掲載したもの。同ブログは終了しましたが、過去記事を再掲載させていただきました。



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Posted by AKG(秋葉観光ガイド)の斉藤さん at 04:33│Comments(0)歴史・産業遺産・寺社・文化財
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