2019年04月30日
中山道の妻籠&馬籠へドライブ⑩―切り妻屋根の出桁造り
江戸時代の風を感じる家並みが続く妻籠でも馬籠でも、町屋の建物は切り妻屋根の出桁造り。出桁(でげた・だしげた)造りの軒は千本格子の外窓から前に深く突き出して、軒下を広く設計されています。
もちろん、軒下は旅人が一休みできる場所であると同時に軒先での商売もしやすく、東海道の旧宿場町や掛塚でも見かけることが多い風景。さらに細かく見れば、妻籠の町屋の2階の外廊下、1階軒先の鼻隠(はなかくし)板の装飾性も魅力的です。
妻籠も馬籠も木曽桧の産地。豊富に伐り出された贅沢な材を使うことに長けた大工や建具屋を輩出し、技術が発達したに違いありません。
もちろん、軒下は旅人が一休みできる場所であると同時に軒先での商売もしやすく、東海道の旧宿場町や掛塚でも見かけることが多い風景。さらに細かく見れば、妻籠の町屋の2階の外廊下、1階軒先の鼻隠(はなかくし)板の装飾性も魅力的です。
妻籠も馬籠も木曽桧の産地。豊富に伐り出された贅沢な材を使うことに長けた大工や建具屋を輩出し、技術が発達したに違いありません。
古い家が残された町並みを眺め、日本の昔を偲ぶだけの妻籠・馬籠だけではもったいない。そこに日本伝統の木を使う技術の粋を垣間見ることができたのが、私にとって大いに意義のある妻籠&馬籠へドライブ旅行でした。
*「出桁造り」と紹介した建築は、正しくは、2階が前に迫り出した「出梁造り」でした。