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2019年04月27日

中山道の妻籠&馬籠へドライブ⑦―桝形

 外敵からの攻撃を防いだり遅らせたりするため、城郭の出入口のように直角に二度曲げる道の形を妻籠や馬籠では「桝形(ますがた)」と呼んでいます。白須賀宿では、この曲り角を「曲尺手(かねんて)」として解説されていましたが、「桝形」も「曲尺手」も造られた目的は同じです。

妻籠の「桝形」
妻籠の「桝形」

 ただ1つ、妻籠・馬籠と白須賀との違いは、「桝形」を設けられた場所が自然の高低差を利用した場所であること。防御の要素を考えたとするなら、一旦低く下る道を歩く者は、上からの攻撃にはまったくの無防備。

馬籠の「桝形」
馬籠の「桝形」

 妻籠・馬籠の地名由来には諸説あるようですが、共通して使われている「籠」の字は「籠める=込める」を意味し、押し詰まった山間を意味しているのではないかと思われます。そこに現れる「桝形」の道。

 中山道(木曽路)は、東海道と比べれば険しい山道が続く内陸の道ですが、旅籠の宿賃は2割ほど安かったとのことで、あえてここを整備することが地域振興につながったのは間違いないと考えます。

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