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2017年07月01日

掛塚の大工が建てた家⑧―出桁造り

出桁造り さて、掛塚の大工・鈴木傳重郎が建てた水窪の耳塚家住宅から出たところで軒を見上げると、1階も2階も出桁造り。梁や腕木を前方に突き出し、その分だけ軒の出が大きくなります。

 水窪でも出桁造りは珍しくはないのですが、かつての商家が軒を連ねる掛塚ではお馴染みの軒先風景。出桁造りの軒を見たら、再び掛塚と水窪とのつながりを強く意識させられました。

出桁造り 水窪の山から伐り出された材木は、水窪川を流されて佐久間に下り、天竜川で進路を南に向け、船明(ふなぎら)や鹿島で筏に組まれ、河口にあった掛塚湊から船に乗せられて、江戸や上方へと運ばれた歴史を忘れるわけにはいきません。

 掛塚の大工・鈴木傳重郎が水窪の耳塚家住宅を建てることになったのは、決して偶然ではありません。掛塚と水窪との間には、長い歴史と築かれた人と人との太いつながりがあったのです。





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