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2019年03月15日

早春の獅子ヶ鼻トレッキング⑱―「鐘掛岩」のゆらい

「鐘掛岩」の看板 今は九〇〇年の昔、一人の僧がある寺をたずねて「大和の国まで行くのだが少し金を恵んで欲しい」と言った。和尚は大鐘を指し「あれでよければ持っていけ」とからかった。

 旅の僧は「では貰ってゆくぞ・・・・・・」というと杖の先にかけて軽々と西の方にとんで行った。

 そうして三里離れた虫生の岩山の頂上で一休みしてから何処となくとび去ってしまいました。

 その時、岩に鐘を掛けて一休みしたので、いまでも「鐘掛岩」と呼んでいます。

 この鐘は大和の大峰山寺に実在し、国重要文化財になっている。

 高さ1.8m、重さ380㎏、鐘の内面には、遠江国佐野郡原田郷、長福寺の鐘、天慶七年六月三日と彫られている。

 尚、その時の旅の僧は行基ではないかと村人は伝えている。(豊岡村史より)
*佐野郡原田郷は現・掛川市原田

 「掛川市原田」とは掛川市原里にある地域名。「天慶七年」は西暦944年。行基の時代からは、少し後になります。

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Posted by みんなと倶楽部 ⚓ 掛塚・斉藤さん at 06:29│Comments(0)ウォーキング・ぶらり旅・町歩き民話・言い伝え
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