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2018年07月04日

掛川から島田へ、立川流の俤を訪ねて⑰―遠州七不思議「三度栗」

枯れてしまった三度栗 應聲教院(おうしょうきょういん)境内地にあるはずの「三度栗」。1年に3度実るという「遠州七不思議」の1つに数えられている栗の木は、元は同じ菊川市三沢にあったものが移植されたとのことです。

 應聲教院でいただいた資料によれば・・・

 栗の実が、一年に三度実るので、「三度栗」と言われている。昔、弘法大師が説法をして全国を歩き巡っていたところ、ちょうど小笠郡菊川町三沢にさしかかりました。その時、村の子供達が四、五人山で拾って来た栗の実を、うまそうに食べていました。

 おなかがすいていたお大師様は、子供達に、頼みました。「私にもひとつ分けてくれないかね。」と。子供達は素直に「はい、どうぞ」と栗をさしあげました。

 この村はその日暮らしの毎日で、子供達は食べものも少なく、毎年秋には栗を食べてお腹の足しにしていました。子供達といっしょに栗を食べたお大師様はすっかり元気をとりもどし、子供達の頭をなでながら言いました。「大事な栗をありがとう。お礼に来年からはこの村の栗を三度実が成るようにしてあげよう。」それからこの村の栗は、毎年秋に三度栗が実るようになったということです。

 *(第一回はふつう、二回目は小さく、三回目は花ばかりで、実を結ばない事が多い。夏から秋まで連続して実が付くのである。)


栗の花 真実は藪の中。移植によるダメージのせいか、現在は枯れてしまい、その隣りに2代目か3代目かの栗が花を咲かせていました。

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