2017年08月18日
静岡浅間神社を訪ねる⑥―八千戈神社の二十四孝
八千戈(やちほこ)神社の蟇股彫刻の題材は、中国の二十四の親孝行物語。正面向かって左手にある「唐夫人」は、名の通り唐時代の女性。年老いて歯がなくなった姑に自分の乳を与え飲ませたとのことで、乳を与えているこの彫刻は「乳姑不怠」と呼ばれる孝行の場面です。
真ん中奥にある「孟宗(もうそう)」は、病気の母が冬にタケノコを食べたいと言い出したため、涙を流して天に祈り、雪を掘っていたところ、あっと言う間に雪が融けて土の中から筍が顔を出し、孟宗はそれを掘って母に与えることが出来たという孝行話。
中国から伝えられ、美味しいタケノコの代表のように愛されている「孟宗竹」の名は、ここから来ているのです。
向かって右にあるのは「楊香(ようこう)」。ある日、父と一緒に山に行った時、突然、虎が躍り出て2人を食べようとしました。楊香は「天の神よ、どうか私だけを食べて、父は助けて下さいませ」と祈ったところ、虎は尻尾を巻いて逃げてしまい、父子ともに助かったという話。
これらの孝行話を出来もしないことと批判したのは福沢諭吉。「学問のすすめ」の中で、親を生かすために子が犠牲になるような極端な例を出し、親子の上下関係を勧めるべきではない、と言い切っています。
真ん中奥にある「孟宗(もうそう)」は、病気の母が冬にタケノコを食べたいと言い出したため、涙を流して天に祈り、雪を掘っていたところ、あっと言う間に雪が融けて土の中から筍が顔を出し、孟宗はそれを掘って母に与えることが出来たという孝行話。
中国から伝えられ、美味しいタケノコの代表のように愛されている「孟宗竹」の名は、ここから来ているのです。
向かって右にあるのは「楊香(ようこう)」。ある日、父と一緒に山に行った時、突然、虎が躍り出て2人を食べようとしました。楊香は「天の神よ、どうか私だけを食べて、父は助けて下さいませ」と祈ったところ、虎は尻尾を巻いて逃げてしまい、父子ともに助かったという話。
これらの孝行話を出来もしないことと批判したのは福沢諭吉。「学問のすすめ」の中で、親を生かすために子が犠牲になるような極端な例を出し、親子の上下関係を勧めるべきではない、と言い切っています。