2020年11月30日
秋晴れの下、見付の蔵めぐり⑯―大橋商店の新蔵
大橋商店の新蔵は、白漆喰外壁の土蔵です。新蔵と言っても建築されたのは明治30年(1897)ですから、同じ大橋商店の奥蔵の3年後の落成。しかも、大工は石川代次郎と鈴木萬蔵。奥蔵を造った大工で構法も同じ洋小屋です。
腰壁には伊豆石が積まれているのですが、石肌に現れている縞模様から考えると、石目に沿った方向ではなく、直交する方向に割られているようです。あえて割りにくい方向に割られた伊豆石。掛塚に残る林家の石塀と比べれば、その違いは明らか。
鬼瓦に浮かぶのは「丸に中陰松皮菱」紋。奥蔵では屋号の「○中」が使われていましたので、商品の収蔵庫として建てた奥蔵と重要な文書や金品を収蔵する文庫蔵として建てられた新蔵とは、思いが少し違っていたのかも知れません。
腰壁には伊豆石が積まれているのですが、石肌に現れている縞模様から考えると、石目に沿った方向ではなく、直交する方向に割られているようです。あえて割りにくい方向に割られた伊豆石。掛塚に残る林家の石塀と比べれば、その違いは明らか。
鬼瓦に浮かぶのは「丸に中陰松皮菱」紋。奥蔵では屋号の「○中」が使われていましたので、商品の収蔵庫として建てた奥蔵と重要な文書や金品を収蔵する文庫蔵として建てられた新蔵とは、思いが少し違っていたのかも知れません。