2019年09月13日
王子製紙による繁栄①―中部工場の全景

王子製紙気田工場が操業を開始したのは明治22年(1889)、当時の磐田郡佐久間村の中部工場の操業開始は10年後の同32年(1899)。原料となる木材は上流の長野県から調達したため、筏に組んだ木材が天竜川を下り、次々と中部に陸揚げされたのだそうです。
パルプ製紙には木材の調達と大量の水が欠かせません。そのため、製紙工場は川沿いに建てられました。中部工場もまさに川のそば。閉鎖されたのは大正13年(1924)でしたので、その間25年、木材パルプによるこの製紙工場が当時の紙需要増大に応えました。